創業は鉄工所。大正時代から受け継がれてきた、ヤマウラ エンジニアリング事業部の哲学。

沿革

1920年

1月

山浦鉄工所を創業
原点は山浦鉄工所。総合建設業ヤマウラの「創業部門」

株式会社ヤマウラの原点は、1920年(大正9年)に創業した鉄工所にあります。当地の基幹産業「製糸業」に合わせたボイラー、製糸機械等の産業機械また鉄鋼製橋梁などの製造を行なっていました。戦後は農具やリアカー、建築用のボルトといった小さなものから自動給水ポンプなど、時代に合わせた手作りの製品を世に送り出してまいりました。

「敗戦からの復興」という時代背景の中にあって、壊れた機械を直したり必要な機械を自社製作するといった技術と発想こそが創意工夫の精神「技術紹介」であり、「ものづくり」から始まった今日の株式会社ヤマウラの企業基盤となっています。

1950年

3月

自動給水ポンプを開発

地域社会の生活改善に貢献したのが自動給水ポンプの開発販売になります。YAMAURAV-1のアルファベットが刻まれた画期的な家庭用自動給水ポンプを開発、売り出しました。当時では台所革命ともいえるポンプで家庭だけでなく、事業所や学校にも普及しました。

1960年

8月

山浦鉄工株式会社を設立し、鉄鋼物製造事業開始

山浦鉄工所株式会社として法人登録。本社の所在地は伊那工場のある伊那市伊那4982-1であり、駒ヶ根、伊那を含めて社員30人を越える体制でのスタートであった。公共建築等の受注ができ、養蚕ハウス、スチールサッシの量産など山浦オリジナルの建設関連商品、中部電力の発電所関連など新しい仕事で会社全体が活気にあふれ出した時期になります。

1962年

12月

駒ヶ根市石川町に新工場建設

天女橋架橋という大仕事をやり遂げるために、駒ヶ根市石川町に新工場を建設しました。現在のエンジニアリング事業部がある敷地の一角のやや北側。工場に事務所が併設された100坪の新工場でありました。

1972年

4月

電気技術課を新設

山浦鉄工所社内では製造部に電気技術課を新設し電気制御関連の組織を整備した。翌48年には第一次オイルショックを迎えクリーンエネルギーでもある水力発電が見直され、47年から始まった発変電、配電系統の総合自動化と水力電源の新規開発が改めて重視されていく中で木曽福島町にある城山発電所の自動化工事を受注。これは当時では最新鋭の自動化工事となりました。

1986年

5月

建設事業部、エンジニアリング事業部、
ヒューマンウェア事業部の3事業部制実施

山浦鉄工は事業部制を導入し、建設事業部、エンジニアリング事業部、ヒューマンウェア事業部の3事業部からなる組織体制に移行した。総合的複合企業への成長と部門別の責任を明確にし社内分社化路線を発展させていく前段となりました。

1986年

12月

CIを導入し、商号を山浦鉄工株式会社から株式会社ヤマウラに変更

経営戦略として多角化路線が推進されてくるなかで、社名と事業内容が合わなくなってきたことや、営業展開を進めていく必要がありました。そこで新しい企業イメージに変身し、新時代の社会のニーズに対応できる新社名への変更に至り、社名を株式会社ヤマウラに変更いたしました。

1990年

10月

エンジニアリング事業部 宮田工場を新設

メリーゴーランド式立体駐車場メーカーからの要請で、量産工場として新設されました。現在は鋼製橋梁及び合成床版の製作工場として稼働しています。

1998年

3月

東京証券取引所第1部・名古屋証券取引所第1部へ株式上場

名古屋証券取引所第2部への株式上場から、わずか2年半で東京証券取引所第1部への上場を果たしました。日本を代表する一流企業の一角への仲間入りをついに成し遂げ、県内の建設業では2社目となりました。

2003年

9月

カット野菜残渣リサイクル設備(超高速乾燥装置)納入

食品廃棄物処理問題がクローズアップされる中で、当社にて玉ねぎのカット野菜工場向けに高速乾燥装置を開発納品しました。玉ねぎの外皮部分を粉末状に乾燥させ、今まで廃棄処理していたものを有価物として販売可能とする装置になります。

2005年

12月

玉ネギの皮粉末化工場(エミールプロダクト)を立ち上げ

健康ブームの中、当社が開発した超高速乾燥装置にて、有価物として加工した玉ねぎの外皮がコレステロール値の低下に有効と判明しました。そこで淡路島の玉ねぎカット野菜工場と協力してプロジェクトを立ち上げ、商品名「エミール」として製造販売を開始しました。

2007年

3月

山梨県北杜市 小水力発電所建設工事竣工

千年以上の歴史を持ち農林水産省の疎水百選にも認定されている「村山六ヶ村堰」を利用した最大出力320キロワットの流れ込み式水力発電所です。発電した電気は近接する「大門浄水場」に供給し、年間電力をまかなっています。市が合併特例債を利用し5工区に分けて単独で建設した施設となります。

2010年

1月

大町市町川水力発電所建設工事竣工

町川地区水路改修工事と併せて施工され、市営の小水力発電所が完成しました。町川発電所は、町川用水路から取水し、自然が生み出した河岸段丘の落差を利用して、最大140キロワットの電力を発電します。ここで作られた電気は、専用の高圧配電線により市のクリーンプラント(し尿処理施設)に送電され、自家消費されています。また、余剰電力は電力会社に売電しています。

2014年

9月

軽井沢星野リゾート 小水力発電システム納入

軽井沢星野リゾートは、約100年前に自前の発電所を建設し、湯川から取り入れた農業用水を利用した2か所の発電所があります。最初の発電所で利用された水は、星のや軽井沢の中央を流れる川へ流れ込み、下流にある発電所のために設けられた調整池、沈砂池を経て発電されます。この発電システムが、星のや軽井沢を象徴する水辺の景観を作り上げているといえます。今回。この2か所のFIT対応の発電所の更新が行われました。

2018年

10月

駒ケ根高原水力発電所の自社運営

この駒ヶ根高原水力発電所は当社が長年にわたり全国各地で数多くの電力設備関連の工事実績で蓄積した経験と技術を活かして、自社で小水力発電所の計画・設計~運転・メンテナンスまでを一連の事業として完成したプロジェクトになります。ヤマウラでは、発電量が数十キロワット~数千キロワット規模の小水力発電所の施工実績が多数ございます。計画・設計提案から設置、運転、メンテナンスまで一貫対応が可能です。

ヤマウラでは、自社で小水力発電所を運営することで、よりお客様の目線で各種設備の設計や製作、据付工事、アフターメンテナンスを対応できるように心がけています。

2020年

1月

創業以来の製缶技術を脈々と引き継ぎ「100周年」

その後ヤマウラは、住宅から土木、公共建築まで担う総合建設業として成長してまいりました。エンジニアリング事業部門は、創業以来の製缶技術を脈々と引き継ぎ100周年を迎えました。この100年もの間、製缶・装置・機械の設計製作から、各種インフラ設備の製作、さらには制御監視システムの構築をする部門として、多くのメーカー様から選ばれ続けてきました。

当社の強みは、機械(メカトロ)、電気、建築、土木という4部門連係にあります。これからもヤマウラは、4部門がさらに密に連携することで、「まちづくり」「ものづくり」の総合企業として成長し続けて参ります。